リストラされる前に起業しろ・・・か?

2009/05/10 at 07:20 コメントをどうぞ


ある経済雑誌に「3月までに派遣社員の整理が終了し、これからは正社員に対する減給とリストラが行われる」との記事が載るそうです。(もうその雑誌が街角に出ているかも知りませんが)それを伝えている方は今後の状況に対する正社員へのアドバイスとして「起業」を進めています。が、私としてはそれがあまり適切なアドバイスだとは思われません。

企業が無駄な人数を減らすためのシステム(その名称が何であれ)を稼働すると、一般的には一番残っていてほしかった人材からその企業を出てしまうものです。結果として実は出てほしかった人々のみが残ってしまう、それによって企業の競争力が落ちてしまう、という最悪のケースさえあり得ます。

これが何を意味するかというと、実力があり、賢いひとほど企業内でも既にいい評価を受けており、起業ができるのはこの人々であるとのことです。つまり、今回の経済危機で危うくなっているのは普段あまり目立たない、あるいは、まあ、そこそこの仕事をこなしている人々です。そんな彼らに「起業しろ」と言うのはかなり無理なアドバイスです。

私自身も今Mac ISVを目指していますし、周りにも脱サラリーマンし起業を図った人は多くいます。そんな彼らの共通点は向上心が強く、サラリーマンとしても既に高い評価を受けて来ていることです。もし彼らがまだサラリーマンをやっているのであれば今回のような危機状態からは既に比較的に安全な立場にいる筈です。でもそんな彼らさえも起業して成功する確率は絶対的に低いです。

ドラッカー先生は「ビジネスとは闇の中への離陸」と表現しています。起業というのはリスクとの戦いでもあります。企業内でさえ高い評価を得られてない人々に起業を進めてどうするんでしょうか?ひょっとして、走って来るバイクを避けようとして車にぶつかってしまうってことになるのではないでしょうか?(もちろん、サラリーマンとしてはまあまあだが起業家としては抜群という人もいますが、そんなまれなケースは論外にします。)

起業を考えること自体は全然悪くないことだと思いますし、もっと多くの人がそれを考えるべきだと思います。が、それは起業できるくらいの経験、知識と志を持っている人に限ると思います。私は人に軽く起業を進めないし、誰もが成功する起業家になれるとも思いません。

火は有用な道具ですが、それを幼い子供の手に渡すのは災難を招きます。

私がこんなこと言わなくても賢い人はそれが分かります。が、そうでない人は他人の話をすぐ信じちゃう傾向があります。(まあ、だからこそ賢い人になれてないでしょうけど)でも、誰においても自分の人生が大事なのは同じです。また彼らの家族もその判断によってかなり違う生活を強制されることとなりかねません。

もう、誰も個人を守ってくれない時代となりつつあります。企業も、国も、家族さえも個人を守りきってくれません。もはやジャングルのルールが支配する世の中に私達はおかれることになりました。自分の身は自分で守る力を持たないと、いつ、どうやられるか知りません。バカな人のアドバイスなんて無視し、正しい行動をとる判断力を鍛えるべきです。

まあ、私がこんなこと言うのも変ですね。上記は自分への書き込みだとしておきます。

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やっぱり、絶望・・・。 Safari Beta 4のトラブル

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