Micro-ISVを目指して1年経ちました。

2010/02/14 at 14:40 コメントをどうぞ


去年の2009年1月10日。「MacでISVをやってみませんか?」という私の呼びかけに応じてくれた他の2人と一緒に初めてのミーティングを行ってから、今までMicro-ISVを目指して様々な活動をしてきました。3人とも本職があるので使える時間は週末か夕方くらいで、当然その進捗は思うほど早くはありませんでした。そして、2010年2月14日、バレンタインデーである今日、MoneyViewという名前で初めての製品はリリースしたものの、販売まではいたっていないのが1年が経った今の現状です。それでも、初製品をリリースするまで、またリリースして1ヶ月位経った今までの経験から得たもの、そして後悔しているものなど、1年間の経験から得たことについて書かせていただきます。

先ず、何より思ったのはやっぱり、ISVをやるためには色んな知識が必要であるってことです。我ら3人は今ITコンサルタント、セールスエンジニア、プログラマの職業についている、みんなエンジニアのバックグラウンドを持つものです。最初はObjective-CやCocoaという慣れていない開発環境に試行錯誤したりもしましたがさすがエンジニア集団らしく、今や技術的な部分はある程度カーバーできるところまで来ています。が、今になって考えるのは、ISVをするために必要ないろんな知識やスキルの中で一番簡単なのが実は製品の開発かも知らないということです。

他に必要なのはいくらでもあります。いわば一般企業をやっていく上で必要なこと全てがそのままISVをやるために必要なものです。それらはある程度規模のある企業であれば独自の専任部署がある立派な企業活動の一つ一つです。それらをISVは一人、あるいは少人数のチームでこなせないといけません。しかも、多くの場合、何の事前経験や知識もないままでです。一つ一つ、コツコツ勉強して、自分で考えてやって行くのです。これらは、企画、デザイン、マーケットリサーチ、顧客発掘、顧客管理、製品管理、マーケティング、セールス、ブランディング、価格戦略、プロジェクト管理、法律的な対処など、数え切れないほどあります。

これらは苦でもありますが、楽しい学びのチャンスでもあります。私的にはこれらについて考えられるチャンスが与えられる、勉強する、そして実際に自分の考えたものを実践してその反応を試すことができるってことはすごくありがたい経験だと思います。実際にこれらの経験が本業であるコンサルティング活動にも役に立ってくれたりもしています。ISVは絶えない学習の道でもあると思います。

上と同じ延長線上での話となりますが、製品の開発より、それのマーケティングとセールスがいくら大事であるかを実感しました。私達は最初からマーケティングの大事さは知っているつもりで比較的に初期段階からマーケティングの戦略を立てたりもしていました。が、一旦製品開発の段階に入るとみんなエンジニアであるだけあって、すべての力は製品の開発に注がれてしまったのです。ふとそれに気付いた時には既に製品の開発はほぼ終わっており、リリースを目前にした時期でした。

そしてウェブサイトも、何の知名度もないまま、簡単なサイトを急造し製品だけリリースしても、そこには誰も来てくれないものです。Googleで私達が想定している検索語で検索したら13ページ目にやっと私達のサイトが登場するという、惨めな状況を確認してからこそ、できるだけ早い時期でのマーケティング活動の必要性を再び思い知らせることになる愚かな自分がそこにいました。自分のブランド構築やマーケティング活動は早ければ早いほどいいです。

でもマーケティングやブランディングのみが大事なことではありません。それらは正しい顧客の発見と顧客のニーズに対する正確な理解を前提にします。これらについては最近何かと有名になっている、Eric Riesのブログや講演、Steven Gary Blankの本を読みながら痛感していることでもあります。彼らのうたっているLean StartupやCustomer Development Processは、それらが私が今やっているISVに対してどれくらい直接そのまま適用できるかは別にして、一読の価値は十分あります。これらの知識を1年前に知っていたら去年の1年間の成果は少し異なるものになっていたかも知りません。ISVの道は絶えない学びの道であることを再び痛感している今時です。でも、これらの痛い経験は今年の活動には有効に生かされることと期待しています。

この1年間の経験はチームワークやリーダシップについても色々考えるようにしてくれました。お互いに平等な関係であるチームでのコミュニケーションや意思決定の難しさ、長いサラリーマン生活から身に付いてしまった受け身的な思考をどうやって変えていくかについて悩まされました。今でもそれらしき答えは見付かっていませんが最適解をみつけるために頑張っています。

今私達はフェーズ1を終え、フェーズ2を迎えようとしています。これから始まるもう一つの1年をもってまたどこまで成長できるか、楽しみです。私達が願っているのは下記の通りです。

・MacやiPhone/iPad向けのすばらしいアプリケーションを作成し、販売することでユーザのライフをより快適で効率的なものにする

・Micro-ISVと言うキーワードでコミュニティを作り、私達がMicro-ISVをやりながら得た経験や知識をシェアすることで、日本中の人々にもう一つのライフスタイルを提案する

・上記の二つの活動を通して、私達が願っているライフスタイルを手に入れる。

上記の個々の知識について、私達が得たもの、考えたものはこれからも一つずつここに書いていきます。それらが他にMicro-ISVに興味をお持ちの方々に少しでも役に立ってくれれば何よりです。

では、次回の書き込みをお楽しみに!

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・この文書はMacISVのブログにも投稿されています。

・内容についてのご意見や突っ込みはいつも歓迎です。

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Entry filed under: Business is ..., On Micro-ISV.

ソフトウェアの価格戦略-2 Don’t Just Roll the Dice. Core Dataと(R)DBMSとは何が違うか?

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